CONCEPT

キャンプする被災訓練。

2011年3月11日以降、わたしたちは強くなったのだろうか? 30年以内の発生率が70%をこえる、首都直下型地震、南海トラフ地震に対してなにが準備できているのだろうか?災害発生後72時間は、民間企業含む“市民”で生き延びねばならないことをご存知だろうか? ひとりひとりが生き残ることができれば、被害は最小におさえられる。 そして特に若い人が生き残ることができれば、助けが必要な人たちを助ける力になることができる。 人命救助で重要な時間=72時間の間、自分の生き残る力をつける、市民による、世界初で世界一カッコいい防災訓練を実施したい。 Project72代表

Project72の活動目的

まずは渋谷区を自助モデル都市へ

発災から72時間生き残れるようにする 自分で自分を守れるようになる 自助能力を渋谷区に広げていきます。

自助 → 共助 → 公助

大規模災害発生時、最初の72時間は、公助(=政府・自治体等の組織的救助)はありません。この生存に重要な72時間、わたしたちは、自助(=自分で自分を助ける)、共助(=家族・コミュニティ等で助け合う)の二つで、生き残る必要があります。いかなる救助活動でも、自己の安全確保を最優先する「自助」が基本となります。平時と有事は考え方を変えなくてはなりません。自助できない人は共助できません。まずは生き残ること!!しかし通常の防災訓練などでも、なかなか自助のスキルや考え方は学ぶ機会がありません。

SHIBUYA CAMP 2017

SHIBUYA CAMP 2017とは?

今年で6年目を迎える、実際に被災した日を想定して避難所に一晩宿泊する世界初の被災訓練です。

あれから僕らは強くなったのだろうか?いままた大きな地震がきたとき、自分で自分を守ることができるのだろうか?もしも被災したときを想定して、実際に避難場所に一晩宿泊しながら自分で自分を守る力、“自助”能力の訓練をおこなう世界初の被災訓練、それがSHIBUYA CAMPです。

プログラムの構成

  • 1

    地理的条件の利用

    実際に渋谷の街で被災した想定を設定し、自分の安全確保・避難に必要な考え方を提供。

  • 2

    災害の時間軸を体感する

    想定と実際の講義が時間軸上でマッチするプログラムの作成。

  • 3

    すぐに役立つ知識と経験の獲得を進める

    宿泊や講義時間が長くできる事をメリットと考えて、学び・体感するプログラムを提供し、得た知識と経験を受講者がすぐに使えるように。

SHIBUYA CAMP 2017 実施概要

実施日時
2017年3月11日(土)15:00 〜 12日(日)8:00 宿泊型防災訓練
参加費
1名5000円(テント・炊き出し朝食付き) ※テントは相部屋の可能性があります(男女別)
定員
先着50名
必要なもの
被災時を想定しているので特にありませんが、夜はとても寒くなるので防寒対策は
各自でよろしくお願いします。
場所
代々木公園パノラマ広場
運営
  • 主催

    東京都公園協会

  • 共催

    一般社団法人Project72

  • 後援

    渋谷区

  • 協力

    ロゴスコーポレーション サイバートラスト株式会社 株式会社ユビキタス 株式会社アイネット

代々木公園パノラマ広場周辺マップ

SHIBUYA CAMP 2017 タイムスケジュール

危機管理スペシャリストのミッショントレーナーから学ぶ
座学とワークショップ、そしていくつかの体験プログラムで
構成しています。

15:00
集合
15:00
自助初級講座
16:00
フィールドワーク①
17:00
帰ってきたチームからテント張り
18:00
AAR
18:30
休憩
19:00
自助中級講座
19:30
フィールドワーク②
20:30
振り返り共有会(AAR)
21:00
夕食(協力:渋谷区/ことり食堂)
22:00
ゲストトーク(協力:渋谷のラジオ)
23:00
就寝訓練説明
23:30
就寝
05:00
起床〜フィールドワーク③ 早朝被災ウォーク への参加者も一緒に!
06:00
AAR
07:00
朝食(協力:渋谷区ことり食堂)
08:00
終了

イメージ

詳細・参加申し込みはこちら

早朝被災ウォーク in SHIBUYA CAMP

代々木公園を目指して歩こう! 早朝被災ウォーク

キャンプまではちょっと・・・という方も被災訓練してみませんか?
3/12日の朝、SHIBUYA CAMPの現場を目指して各自で歩いてみるプログラムです。
無事にたどりつけた方には、CAMP体験者と一緒に炊き出しを配給します!

1. 参加方法

内容  :自宅から代々木公園パノラマ広場までを歩く被災訓練
参加費 :無料
参加資格:どなたでも(但し、けが・事故・トラブル等の責任はすべて自己責任となります。)

2. 当日は下記6点をチェックしながら、自宅から代々木公園パノラマ広場を目指します。

①避難するのに適した荷物の内容・量か?
②怪我をした場合の対処の方法はあるか?
③情報源(ラジオ・スマホ等)はもっているか?
④移動ルートの中に危険そうな場所がないか?
⑤水と食料を得られそうな場所はどこか?
⑥休憩する為に適していそうな場所はどこか?

3. 3月12日(日)7時〜8時に集まってくれた方に炊き出しを配給 ※炊き出しは無くなり次第終了

4. 各自自己責任で帰宅(公共交通機関を使っていただいて構いません。)

これまでのSHIBUYA CAMP

  • 2015

  • 2014

PROJECT72(プロジェクト72)72 SKILLS

1. 72時間に必要な判断力 「大切なのは揺れた後のあなたの判断。」
72時間必ず生き残れる方法などありません。「どこに避難すればいいのか?」「どの情報を信じればいいのか?」「何をもっていればいいのか?」「何に注意しなければいけないのか?」状況に応じた適切な判断ができるかどうかが生死をわける最も重要な力です。生き残るための方法を身につけるのではなく、状況に応じて生き残るために必要な判断の仕方を身につけることが大切です。
2. 72時間生き残るための必要条件 「体力の保持・体温の維持・水分の補給」
地震発生後に限らず、救助が来るまで、避難所に到着するまでに考えなければならないことはこの3つです。「体力の保持」「体温の維持」「水分の補給」人間が生きていくために必要なこととして「水分」はすぐに思い浮かぶと思いますが、盲点は「体温の保持」です。たとえ夏の猛暑日であっても、雨でぬれた体は急激に体温を失います。夏フェスなどでそのような経験をした人も多いのではないでしょうか?そして体温を失うと、体力の保持が難しくなります。水分、体温、体力、この3つが失われる状況に陥ることを避ける、これが72時間の自助の基本行動です。
3. 72時間に必要な道具 「使えない道具はもたない。必要ない道具はもたない。」
東日本大震災以降、世の中に溢れる防災グッズ。そのグッズが、生き残るために必要な道具なのか、生き残った後に必要な道具なのか、考えたことあるでしょうか?「その道具は生き残るための道具か?生き残った後の道具か?」「その道具をあなたは使いこなせるか?」この確認を事前にしておくのと、おかないとでは生命維持に大きく差がでる可能性があります。いまあなたが用意している防災グッズが、生き残った後に役立つものだとしたら、それは自助に必要なものではありません。そしてそれが自助のための道具だったとしても、使いこなせるかどうかの確認を1度しておくことが大切です。
4. 72時間に必要な情報 「10km以上離れた情報は必要ない」
10kmというのはあくまで目安です。自助のための情報処理として重要なのは、自分の生命維持に関係のない膨大な情報にまどわされないということです。緊急事態には、たくさんの情報が溢れます。そして、スマートフォンの普及により、質の善し悪し問わずあらゆる情報を手に入れることができます。そのあまたある情報を仕分ける有効な判断基準のひとつとなるのが距離です。「その情報はあなたの生命維持に直接関係ある情報か?」「家族・恋人であったとしても遠く離れた(すぐに助けにいけない)自分以外の安否確認は自分の生命の安全確保のあとに。」東日本大震災の際にも、情報の有無が生死をわけたと言われています。FacebookやTwitterやLINEに溢れるであろう情報に対しての向き合い方も事前に考えておきましょう。そして、生命維持に必要な情報をすばやく入手するための方法を考えていきましょう。
5. 72時間に必要な関係 「遠くの家族より近くの他人」
非情な判断に聞こえるかもしれません。しかし、Project72で考えていきたいことは、まさにこうした“緊急事態の行動基準”なのです。家族や友人など普段重視する関係よりも、物理的に近くにいる他人とすばやく関係を構築し助け合うという行動にすぐに移れるかどうか。そして、その時の行動基準を考えておきましょう。「①自分の生命の安全確保が前提条件。」⇒「②あなたが助けるべき人は関係問わず半径30mにいる人。」30mというのもあくまで目安です。そして、②の行動に移る前に①を確実に行うことが大切です。正しい基準というものはありません。そして被災後の混乱の中でこんなにシンプルな状況にはならないでしょう。しかし、一度このようなことを考えておくのと、いないのとでは大きな差がでるのではないでしょうか。
6. 72時間に必要な事前準備 「事前にできることは事前にやっておく」
自助のために大切なのは、判断力をつけること、そのための判断基準を考えておくこと。そして、道具と情報の使い方を確認しておくこと。そうした事前準備と、もうひとつ大切なのは、自助の障害となることで事前にやれることはやっておくということです。「自助のための事前準備」「自助を妨げることへの事前準備」例えば、家族の安否確認。助けられる距離にいるのであれば別ですが、遠く離れていた場合、自助の障害となる可能性があります。「6時間後に連絡を取り合おう」「12時間後に○○で落ち合おう」と事前に1度話しておくだけで心配事はひとつ減ります。近所に助けが必要な人がいるかどうか、逆に助けてくれる人がいるかどうかということも事前に知っておけば、自助を妨げたり、自分の生命を脅かす状況に陥ることを避けられるかもしれません。

PROJECT72(プロジェクト72)ABOUT US

災害が起きてから72時間に自分が生き残ることが必要なスキル=自助能力を、体験しながら学ぶ機会を創造・提供していくことを目的としています。この目的を実現するために、専門性を有したメンバーが集まり活動をおこなっています。

主な活動

自助マニュアルの制作・提供、体験プログラム「CAMP」の実施、災害対策コンサルティング、その他講演会・プレゼンテーション等の実施

主な活動

眞柄 泰利、左京 泰明、浅野 竜一、大木 秀晃、澁谷 健、藤井 哲尚

CONTACT

Project72実行委員会(NPO法人シブヤ大学内)

mailto:info@project72.life